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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年04月04日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784041109076

八月の母

  • 著者 早見 和真
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2022年04月04日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784041109076

著者究極の代表作、誕生。 連綿と続く、女たちの“鎖”の物語。

『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ています――早見和真


長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神が人を嘲笑い続けてきたのか。人が神を嘲笑い続けてきたのか。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が深く確かに蠢いた。――池松壮亮(俳優)


容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。――石井裕也(映画監督)


私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。――長濱ねる(タレント)


ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。 ――北上次郎氏(書評家)(「カドブン」書評より抜粋)


彼女たちは、蟻地獄の中で、必死にもがいていた。

愛媛県伊予市。越智エリカは海に面したこの街から「いつか必ず出ていきたい」と願っていた。しかしその機会が訪れようとするたび、スナックを経営する母・美智子が目の前に立ち塞がった。そして、自らも予期せず最愛の娘を授かるが──。
うだるような暑さだった八月。あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。執着、嫉妬、怒り、焦り……。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か──。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目次 

プロローグ

第一部 伊予市にて
 1977年8月
 1988年8月
 1992年8月
 2000年8月

第二部団地にて
 2012年6月
 2012年10月
 2013年1月
 2013年4月
 2013年6月
 2013年7月
 2013年8月

エピローグ

著者コメント


メディアミックス情報

NEWS

「八月の母」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 少女の願いはただひとつ、母を断ち切り、生まれ育った瀬戸内の小さな街を捨てて出ていく…それだけだった。三代にわたる母と娘の依存と確執、負の連鎖、地方の閉塞感、男に支配される社会。母性とは。今日もまた日本 少女の願いはただひとつ、母を断ち切り、生まれ育った瀬戸内の小さな街を捨てて出ていく…それだけだった。三代にわたる母と娘の依存と確執、負の連鎖、地方の閉塞感、男に支配される社会。母性とは。今日もまた日本のどこかに存在するような問題のコアを、男性である作者が書き上げたことに賛辞を送りたい。散りばめられたミステリの種と、落としどころが気になってグイグイ読まされる。そして迎えた衝撃のラスト。うまく受け止められず、途方に暮れている。 …続きを読む
    ミカママ
    2022年03月03日
    501人がナイス!しています
  • 愛媛県に暮らすエリカは海に面したこの街からいつかは出て行きたいと願っていた。 彼女の意志を阻む壁(母である美智子) 人間の持つ心に秘められた負の感情(怒り、執着、嫉妬、閉塞感)が八月のあの日に噴出した 愛媛県に暮らすエリカは海に面したこの街からいつかは出て行きたいと願っていた。 彼女の意志を阻む壁(母である美智子) 人間の持つ心に秘められた負の感情(怒り、執着、嫉妬、閉塞感)が八月のあの日に噴出した。 親が子供を選べないように子供も親を選べない。 エリカも紘子も母親を客観的に見られなかった、 母親にも若い頃があり環境や時代を選べなかった事、それさえ理解出来ていればエリカも紘子も自身の人生を生きられた(自分の未来に期待する事が出来た)あの出来事から学び幸せな人生を歩んでいる陽向の存在が唯一の救いだった。 …続きを読む
    あかり
    2022年03月07日
    46人がナイス!しています
  • プルーフ当選したとのことで、ありがたく拝読。連載開始の頃、作者がインタビューでとある事件に触れていたなと微かな記憶。目次を見て「ああ」と思う。母子は10月もの間命を分け合う物理的な鎖で繋がる。出産と共 プルーフ当選したとのことで、ありがたく拝読。連載開始の頃、作者がインタビューでとある事件に触れていたなと微かな記憶。目次を見て「ああ」と思う。母子は10月もの間命を分け合う物理的な鎖で繋がる。出産と共に臍帯は切断され母と子は一人と一人の個体となる。臍帯の記憶はそれぞれが新たな強い絆を得る事で薄れていくはずなのだが。新たな絆が結べぬ時、母はとっくに切れた臍帯の記憶に縋りつき子は母の記憶に縛られる。断ち切る鋏を持つのは夫々と愛で繋がる他者の存在。断ち切って海風に洗われ陽を浴びて個として立てと言われた気がした。 …続きを読む
    がらくたどん
    2022年03月11日
    37人がナイス!しています

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著者紹介

早見和真(はやみ・かずまさ)

1977年神奈川県生まれ。愛媛県在住。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、『ザ・ロイヤルファミリー』で2019年度JRA賞馬事文化賞と第33回山本周五郎賞を受賞。『店長がバカすぎて』で2020年本屋大賞9位。『あの夏の正解』で「2021年Yahoo!ニュース│本屋大賞ノンフィクション本大賞」ノミネート。他の著書に『スリーピング・ブッダ』『95(キュウゴー) 』『ぼくたちの家族』『笑うマトリョーシカ』『かなしきデブ猫ちゃん』(かのうかりんとの共著)など。

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